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理事長交代のお知らせ(前理事長あいさつ)

この1月に私ども、NPO法人犬と猫のためのライフボートの理事長を交代しましたのでお知らせいたします。

前理事長あいさつ

当初、犬猫の命を救いたいという思いだけから、難しいことは考えず口で言うより先ず実行ということで、まったくの未経験から始めたライフボートの活動でしたが、ひたすら試行錯誤を繰り返している内にいつの間にか10年が経過しました。振り返れば累計で8,000頭近くの、「ライフボートがなかったら殺処分されていたはずの犬猫達」を温かい里親さんの手元にお渡し出来ました。
救われた命は、私の非力にも関わらず温かいご理解と協力をいただいた行政関係の皆様、里親さんになっていただいた方々、支援物資や支援金をお送りいただいた方々、メディアやネットを通じてライフボートの活動を広めてくださった方々など、犬猫の命を救いたいという気持ちを共有し行動に移していただいた日本中の皆様のおかげ以外に何もありません。深く御礼申し上げる次第です。

しかし、昨年度(2009年度)のライフボートの活動は肝心の救命活動が停滞し、譲渡数も前年実績並みに留まってしまいました。各方面から多くの支援をいただいている恵まれた環境にありながら、不本意な結果しか残せなかったことは、もっと救えたはずの命にも、支援いただいた皆様に対しても痛恨の極みです。

ライフボートは多くの方達から支援をいただいているれっきとした「特定非営利活動法人(NPO法人)」です。NPO法人は管轄官庁である県に対して毎年の事業計画を提出しなければなりません。つまり、『有言実行』を何よりも求められる団体です。

私に「命を救いたい」という気持ちが人一倍あったとしても、実績を挙げえなかったことに最終責任者があれこれ理由をつけて責任を回避すれば「一頭でも多くの命を救う」という目的を掲げるNPO法人であることの資格はありません。私なりの思い入れで活動してきたライフボートですが、自分に甘いことで救える命が増えない結果になれば「犬と猫のためのライフボート」ではなく「私のためのライフボート」になってしまいます。

そのために、一昨年秋には理事長の退任を内定して実務から離れておりましたが、今回私の理事長退任と新理事長選出が理事会で決定されましたので、正式にご報告させていただくことになりました。

後任に選出された稲葉理事長は、ライフボートの依って立つところである「一頭でも多くの命を救う」活動に実績で応える責務は当然のこととして、私の能力では及ばなかったところの、ライフボートの活動分野を発展・向上させ、優秀な人材の確保、情報発信機能の強化、他の活動団体・個人への支援体制提供などを通じて、『一頭でも多くの犬猫を救う活動』に、より多くの人たちがより多くの立場から参加できる環境づくり、というライフボートの新たな課題に挑戦することになります。

保健所で殺処分される犬猫がいなくなるまで、ライフボートの活動は続きます。
私同様、新理事長への一層のご支援をお願いし、退任のご挨拶とさせていただきます。

力及ばぬ身に寄せられた長い間のご支援に対し、改めて御礼申し上げます。
ありがとうございました。

平成23年2月吉日
NPO法人犬と猫のためのライフボート
前理事長 吉田淑子

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作成:2011年2月9日