5.トイレのしつけ
トイレを覚える早さには個体差があります。うまくできたら褒めることで根気強く教えてあげてください。また、トイレは屋内・屋外どちらでもできるようにしておくことをおすすめします。外でしかトイレができないと雨の日も嵐の日もトイレのためだけに外出することになってしまいます。
ポイント
トイレのしつけは褒めながら教えてあげてください。もし粗相をしてしまっても大声で叱ったり、厳しい罰を与えたりしないでください。叱られると排泄自体がいけないことだと思い、飼い主がいるときには我慢してしまったり、隠れてするようになってしまいます。また、飼い主が留守のときにしてしまった粗相を叱るのも全く意味がありません。人間と違い、犬は現行犯で叱られた事しか理解できません。
教え方
犬が排泄しそうになったら(食後や寝起きに臭いをかぎまわったり、くるくる回ったりするパターンが多いです) トイレの場所に誘導します。そこで排泄したら、よく褒めてご褒美を与えます。褒めながら同じことを繰り返すことで、そのうち自分からトイレに行って排泄するようになります。もしトイレ以外の場所でしてしまったら少し鋭いくらいの声で1秒以内に叱って、正しい場所へ誘導してあげてください。
「犬は自分の寝床を汚さない」という本能を利用する方法
サークルやケージの中に寝床をつくり、それ以外の場所をトイレにします。犬には自分の寝床を汚さない本能がありますので、入り口を閉じておけばサークルの中にいるときは必ずトイレで排泄するようになります。一週間を目安にしばらく続けたら、トイレの場所を少し遠くします。遠くして失敗してしまったら難易度を下げて、またしばらく様子を見ます。これを繰り返しながら徐々にトイレの場所を変えていく方法です。
ペットシーツを敷きつめる方法
犬が排泄してしまう場所全てにペットシーツを敷いておきます。こうしておけばとりあえず床が汚れることは防げます。そして、最初のうちはどこでもよいのでペットシーツの上に排泄したら褒めます。続けているうちに、排泄する場所がある程度限られてくるので、一週間ごとを目安に使わないペットシーツを取り除いていきます。また同時に褒める場所も徐々に狭くしていきます。このようにしてトイレの場所を絞っていく方法です。
犬に洋服は必要か?
本人の意見を聞けたらよいのですが……。
犬に洋服を着せることの是非については意見の分かれるところだと思います。必要かどうかで言えば、ライフボートでは半年を超えた子たちは、冬でも平気な顔をして外の犬小屋で生活していますので、若くて健康な犬であれば必要ないことは確かです(もちろん寒くないような小屋作りの工夫は必要です)。
ただ、実はライフボートにも洋服を着た犬たちがいます。終生飼育の子で結構な歳をとり「寒そう・・・」という子にはついつい服を着せてしまっています。また、ドッグカフェなどでは毛を落とさないように服を着せることがマナーだという考え方もあります。
賛否両論あるかと思いますが、犬に苦痛やストレスがなければ服を着せることは飼い主の自由でよいのかなと思います。