移転のメリット
2012年7月6日更新
やむを得ず移転することとなりましたが、私たちはこれを前向きにとらえ、集団飼育と譲渡を行うアニマルシェルターとしてふさわしい施設にしたいと考えています。移転することによるメリットをいくつかご紹介させていただきます。
衛生管理・作業効率の向上
多数の子犬子猫を抱える当団体のシェルターで一番怖いのが感染症の蔓延です。感染症は多数の動物が同じ場所に集まっていることや、健康な動物と体調の悪い動物が混在することで、より蔓延のリスクが高まります。そこで小さな小屋を多数設けて小群に分けて飼育管理を行うことで予防効果が高まります。
また、現在のシェルターでは空いた場所をやりくりして小屋や設備などが配置されているため動線が長く、作業効率が非常に悪くなっています。これまでの経験をもとに業務に合わせた設計や配置を行うことで作業効率が上がり、結果としてより良い活動を行えるものと考えます。
里親面会・見学などの質の向上
現在のシェルターでは一頭でも多く収容しようという気持ちで、多少無理な拡張を繰り返してきたため、本来別々の場所にあるべき設備や動物たちが混在しています。例えば、応接室は里親様から飼育についての相談を受けたり、見学者に私たちの活動を説明したりする大切な場所です。しかし、子犬の面会棟を兼ねており、元気いっぱいの子犬たちの鳴き声に妨げられることも多くあります。
移転後は小屋の役割を明確に分けることや、小屋の配置を工夫することでよりじっくりと面会や見学などをしていただけるようにします。
アニマルシェルター開設のノウハウ構築
ライフボートの目標達成は一団体だけで出来るものではありません。移転とは言え、シェルターを新しく作るという試行錯誤の中で、ゆくゆくはシェルターを作りたいと考える方へ提供できるようなノウハウ構築の一歩になると考えています。