FD208(かえで)と中司さんのその後2
成犬とのスキンシップボランティアでお手伝いをいただき、最後は成犬の引き取りを決意してくださった中司さんから、嬉しいレポート第2弾が届きましたのでご紹介いたします。
ライフボートファンのみなさま、大変ご無沙汰しております。
かえでと暮らすようになり半年が過ぎました。かえでは人見知りとビビリぶりは相変わらずなものの元気で毎日を過ごしております。
私は1年半程前から、空手を習っていますが、最近は、かえで相手の対人ならぬ対犬稽古に励んでおります。
じゃれついて飛びかかるかえでを寸前でかわし、素早くかえでの死角に入る、かえでの間合いにあえて入り、飛びつくタイミングで、素早くかえでの動きをかわす。(かえでの動きをかわすのみで、もちろん私から攻撃することは決してございませんのでご安心を。。。)
かえでの動きはとにかく変則的、フェイントを多用します。不用意にかえでの間合いに入ると、瞬間にかえでの前足攻撃を受けます。これが私の上手く急所に入り、何度悶絶した事か。。。
そんな時、決まってかえでは上から目線的な挑発的な笑みを浮かべています。
益々の修行に励みたいと思います。
さて、かえでとの生活も落ち着きつつあり、久々にライフボートさんへボランティアに行きました。今回は「子連れ出勤」ならず「かえで付きボランティア」です。正式譲渡の手続きでかえでと訪ねたのが3月でしたから4ヶ月ぶり、ボランティアするのは1年ぶりでしょうか?
久々のボランティアに気も引き締まります。
気を引き締めたものの、さて何から手をつけたらいいか。。。スタッフさん、ベテランのボランティアさんとやり取りをしながら、見よう見まねで作業します。すっかり手順も要領も忘れてます。。。
オロオロする私にワンちゃんたちも「大丈夫か?」といった感じ、ふとかえでに目を転ずると「しっかりしろよ」といった視線、四方八方から突き刺さります。
何とかおぼつかない手付きでの掃除を終え、ワンチャン達との散歩に出かけます。
随分、ワンちゃん達の顔ぶれも変わりました。かえでと同様、人見知りで、リードを付けさせてくれない仔もいましたが、総じて散歩のしやすい仔たちが多かったです。
厳しい日差しを避けて、ドッグランのある森へ出向きました。木陰に時折吹く涼風が何とも心地よく、1頭1頭とつい長居をしてしまいました。
どの仔もみんな可愛らしく、時折縦横無尽に散歩するかえでより遥かに上手に散歩できる仔ばかりでした。
散歩後は、障害を持つ仔達のケージに入り、遊びました。
脚に障害がある仔、光を感じる程度の視力の仔がいますが、人なつこくて、遊びがいがありました。愛くるしさは他の健常な仔たちと何ら変わりはありません。この仔たちにも里親さんが見つかることを切に願っています。
今回、かえでを伴ってのボランティアでしたが、外見といい表情といい「飼い犬」らしくなったのを感じました。
ボランティアの間、スタッフさんのご好意でかえではエアコンの効いた部屋で待たせて頂いたのですが、そこはかつてかえでが過ごした部屋でした。しかし、当時のかえでと今のかえで、私には全く別に見えました。かえでだけと向き合っているとその変化に気づく事はないのですが、シェルターに来るとその違いを感じます。
もちろんシェルターで大切に飼育されていることは間違いないのですが、ご家庭で、家族の一員として飼育される重要性を再認識したような気がします。