LBJ附属動物病院

トップ > 早期不妊手術とは

早期不妊手術とは

早期不妊手術とは、一般的には生後半年前後からと言われている去勢避妊手術を、生後6-16週齢のうちに施す手術です。

早期不妊手術(幼齢去勢避妊手術)は、日本ではまだ馴染みのない手術ですが、アメリカではアニマルシェルターで保護している動物に早期不妊手術を施してから譲渡するというシステムが普及しています。

手術は通常の不妊手術同様、オスの場合は睾丸摘出、メスの場合は卵巣子宮摘出となります。

譲渡前に手術ができるので、譲渡後何らかの理由で手術ができずに出産してしまい不幸な動物が増えるという悪循環を完全に断ち切ることができます。また手術をしなかったため生殖器系の病気にかかったり、発情期のストレスによる疾患の発症などが未然に防げるというメリットもあります。

また手術を受ける動物にとっても傷口が最小限で済む等体力的な負担が少なく、適切な知識と技術のある獣医師であれば通常の不妊手術よりも短時間で行うことができます。

日本での普及に結びつかない原因の一つに、一般の動物病院ではこの手術が利益に結びつかないということがあげられます。
実際一般の飼主にとって、早期不妊手術の絶対的な必要性はあまり高いとはいえません。

今後当病院では、犬猫の保護・譲渡活動をしている動物愛護団体や個人の方に、この譲渡前の手術を是非利用して頂きたいと考えています。

関連するページ