3.食事
ここでは食事の種類や量、与え方などをご説明します。食事の習慣は子犬の頃の育て方によって大きく変わりますので、子犬の頃から良い習慣を作るようにしましょう。
食事の種類
主食はドライフードが一番
ドライフードが最も栄養のバランスが良くおすすめです。子犬の頃は栄養価の高い子犬用のドライフードを与え、成長が止まったら成犬用にします。歳をとってからも専用のフードが販売されていますのでライフステージにあったフードを選んでください。
また、フードのメーカーは良いところから選んでください。あまり安価な製品だと成分のバランスや消化吸収、品質の管理などが悪い場合があります。なお、ジャーキーなどのおやつはしつけのご褒美としてのみ与えるようにおすすめします。
フードの種類を変えるときは少しずつ混ぜながら徐々に変えてください。急に別の種類にすると食べない子もいます。どうしても食べてくれない場合はお湯でふやかしたり、缶詰を少量混ぜて食べやすくしてあげても良いでしょう。ただし缶詰などはあくまで補助として使ってください。あまり美味しいものを与えると、それしか食べないようになってしまいます。
犬に与えてはいけないもの
食べ物の種類 | 理由 |
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ネギ類(ネギ・ニラ・ニンニクなど) | ネギの成分が血液を溶かし、貧血症状を起こします。 |
魚介類・鶏の骨 | 犬はあまり噛まずに食べるので、骨が喉に刺さったり詰まったりして危険です。 |
チョコレート・カフェイン類 | 含まれる成分が中毒症状をおこします |
人間には問題が無くても、犬には好ましくない食べ物がたくさんあります。例えば塩分は犬にも必要なものですが、必要量は人間の10分の1以下といわれており、与えすぎは腎臓への負担になります。また、甘いものの与えすぎは肥満の原因になります。塩分や甘いものに限らず、人間の食べ物には味付けのための添加物が多いので注意が必要です。
食事の量と回数
ちょうどいい食事の量はさまざま
適量は個体差があります。人間と同じく少食で長生きする子もいますし、その反対もあります。ドッグフードの袋に与える量が記載されていますので、目安にしながらその子に合った量を見極めてください。
- ウンチが軟らかい場合は与える量を少し減らしてください。
- ウンチが硬い場合は与える量を少し増やしてください。
- あばらや背骨に触れてみて、滑らかに骨を感じられるくらいがちょうど良い体型です。骨が浮き上がって見えてしまうのは痩せ過ぎです。
食事の回数は、子犬の頃は1 日3 回~ 4 回に分けて与えるのが消化吸収も良く理想です。ライフボートでは1 日2 回でしたので無理にする必要はありませんが、可能であれば分けてあげてください。生後半年を過ぎれば1 日2 回でも問題ありません。
水はいつでも飲めるように置きっぱなしにして、汚れたらこまめに取り替えてあげてください。
食事の与え方
食事の与え方を間違えると、わがままな行動の原因になることがあります。食事は人間が主導して与えてください。
人間が主導する食事の与え方
フードを皿に入れる段階で気配を察して、吠えたり跳びついてくる場合がありますが「意に介さない」という態度を取ってください。ワガママをしている間は準備する手を止めてしまい、収まったら準備を再開します。犬にせかされても急がないようにしてください。要求がひどい場合は一度片付けてしまう手もあります。皿を犬の前に置く前に必ずオスワリ&マテをさせ、置いてからも数秒我慢させます。我慢できたら「ヨシ」と声をかけ許可を出します。
- 「欲しがったらもらえた」と思わせないようにする。
- 最初から長時間我慢できる子はいません。まずは3秒の我慢を目標にしてみましょう。
- 与えてから20 分を目安に、食べ残している場合は取り上げてください。食事の時間は人間の都合だということを教えるためです。