3.必要な授乳回数とミルクの量
生後日齢 | ミルクの回数/日:一回あたりの量 |
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生後1~7日目 | 6~8回:5~10ccずつ |
生後8~14日目 | 4~8回:5~15ccずつ |
生後15~21日目 | 4~6回:5cc~飲めるだけ(欲しがるだけ) |
生後22~1ヶ月 | 徐々に減らしていく・離乳食を与えてから飲ませるようにする |
1回あたりの授乳量が5ccに満たないときや自力で吸い付く力が無さそうな時はシリンジやスポイトを使って飲ませましょう。一気に流し込むと気管に入って誤嚥性肺炎を起こすのでごく少量ずつ飲ませるように気をつけましょう。
ミルクの飲ませ方
子猫にミルクを飲ませるときは必ずうつぶせで飲ませます。飲んでいる間に後ろ足で立ち上がって垂直になってしまうこともありますが、仰向けにならないようにだけ気をつけてあげてください。
▼飲みながらだんだん立ち上がっていく
口元に近づけると反射的に吸い付く本能が子猫にはあるので、うつぶせにして、軽く後頭部を支えながら哺乳瓶をくわえさせます。いわゆる「ふみふみ」をしたくて両手を突っ張る子猫がとても多いので、哺乳瓶を持っている手に突っ張らせるか、あぐらをかいた膝の上などで授乳して布を掴ませるようにすると飲ませやすいです。生後間もない子猫の場合にはミルクを飲むのにとても時間がかかります。飲んでいる間に身体が冷えてしまわないよう、湯たんぽに腹ばいにさせるような体勢で飲ませることをおすすめします。
授乳時のQ&A
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ミルクの温度って?
適温は人肌程度(37~38℃くらい)です。頭数が多くて途中で冷める心配がある時には少量ずつ作るか、少し熱めに作りましょう。湯煎しながら温度を維持しても大丈夫です。 -
哺乳瓶から出るミルクの量の適量は?
哺乳瓶を逆さまにした時にポタリと一滴落ちるくらいに乳首の穴の大きさを調整します。穴が小さいと適量飲めないまま子猫が吸い疲れてしまうし、穴が大きいとミルクが出すぎて飲み込めずに鼻から出てきたり、気管に入って肺炎を引き起こすこともあるので、穴の大きさは慎重に調整しましょう。 -
子猫がずっと寝てる…起こしてミルクを飲ませた方が良い?
授乳は2~3時間間隔で、というのが基本ではありますが、寝ているところを起こして無理に飲ませてもそんなに飲んでくれないことがほとんどです。お腹が空いて自分から起きてくるまで待ちましょう。ただし、生後14日頃までは8時間以上ミルクを飲まずにいると低血糖を起こす心配があるので、あまりにも長時間寝続ける時や、1回あたりの授乳量が少なかった時にはタイミングを見て飲ませてあげてください。